PictureSynth

PictureSynth@慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2009

November 25, 2009

2009年11月23・24日に六本木ヒルズのアカデミーヒルズ40で開催された「慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2009」が無事に閉幕しました。

私は、湘南藤沢学会のコーナーで、最新のプロジェクトの「PictureSynth」を披露しました。「PictureSynth」とは、写真と音楽を融合した作品です。最近、Brian Enoの「Bloom」や「Trope」で話題になっているジェネレーティブ・ミュージックのiPhoneアプリと似ているプロジェクトですが、「PictureSynth」では、タッチなどによるユーザー・インタラクションではなく、体験者が写真を撮る事によって音楽が変わる仕組みになっています。例えば、リズミカルな雰囲気にしたい時に、整列された模様を写します。

PhotoSynthKeyboard

ぼやけた写真を撮れば、音楽がそれに合わせてよりアンビエントな曲に変身します。ベーズになる曲は予め作曲家(私)に用意されていますので、写真ごとに全く新しい曲が生まれるというよりも、既存の曲の一つのバリエーションが生成されます。ジャズの様に、作曲家が曲の骨組みを決めて、演奏家が即興で無数の異なるバージョンを実現させるに近い訳です。

写真で音楽を作る事はいうまでも無く非常に恣意的な行為ですが、その方法を応用した理由がちゃんとあります。曲の決められていない部分を偶然に委ねるより、自然ならではの秩序された複雑さに委ねた方が豊富な種類のバリエーションを生み出します。そして、操作する人間が音楽の特徴と写真の特徴の関連性を認識する事ができますから、面白い音楽が出たら、また同じような写真を撮ってその体験を再現しようという楽しみもあります。

今回のデモで、時にブルースっぽい、時にインドっぽい曲を用意しました。以下のトラックは23日の夕方に特に気に入ったパターンが出た時に録音しました。

[soundcloud]http://soundcloud.com/jmpelletier/photosynth-orf2009[/soundcloud]